お子さんが学校に行き渋るようになり、家で過ごす時間が増えてくると、親御さんとしては「このまま欠席を続けて大丈夫だろうか」「学校に何か正式な書類を出すべきか」と悩まれることも多いでしょう。そんなとき、一つの選択肢となるのが医師による「診断書」です。しかし、いざ準備しようと思っても、不登校の診断書をどこでもらうのが正解なのか、迷ってしまうケースは少なくありません。
診断書は、お子さんの今の状態を客観的に証明する大切な書類です。適切な場所に相談し、発行してもらうことで、学校の欠席扱いを柔軟に変えられたり、進路相談において配慮を受けられたりと、多くのメリットがあります。この記事では、診断書をもらえる病院の種類や、発行にかかる費用、学校へ提出する際のポイントまで、保護者の方が知っておきたい情報を詳しくお伝えします。
お子さんのペースを守りながら、将来の選択肢を広げるための第一歩として、この記事をお役立てください。診断書をどこでもらうかという疑問を解消し、ご家庭にとって最適なサポート体制を整えるためのヒントを見つけていきましょう。
不登校の診断書はどこでもらう?主な受診先と選び方のポイント

不登校に関連する診断書を書いてもらう際、まず候補に上がるのは医療機関です。しかし、何科を受診すれば良いのかは、お子さんの症状や年齢によって異なります。ここでは、代表的な4つの受診先について解説します。
小児科(一般小児科・小児神経科)
中学生以下のお子さんの場合、まずはかかりつけの「小児科」を受診するのが一般的です。不登校の初期段階では、朝起きられない、頭痛や腹痛がするといった身体症状が現れることが多いため、体の病気が隠れていないかを確認する意味でも大切です。
最近では「小児神経科」や「発達外来」を併設している小児科も増えています。こうした専門外来では、心理的な要因だけでなく、自律神経の乱れや発達の特性についても詳しく診察してくれます。普段からお子さんの成長を知っている先生であれば、これまでの経緯も話しやすいでしょう。
ただし、一般的な小児科では心のケアに特化していない場合もあります。診察の結果、より専門的なアプローチが必要だと判断された場合には、後述する児童精神科などを紹介されることもあります。まずは身近な相談窓口として活用し、今の困りごとを正直に伝えてみてください。
児童精神科・子どものこころの診療所
お子さんの不安感が強い場合や、気分の落ち込みが激しいときには、「児童精神科」や「子どものこころの診療所」が最も適した受診先となります。ここは18歳未満のお子さんの心の問題を専門に扱う場所であり、不登校に関する診断書の発行実績も非常に豊富です。
専門医は、お子さんがなぜ学校に行けないのかという背景を深く掘り下げ、医学的な視点から状態を診断してくれます。診断書には「適応障害」や「起立性調節障害」「抑うつ状態」といった具体的な病名や、必要な休養期間などが記載されることが一般的です。
注意点として、児童精神科は非常に人気が高く、初診の予約が数ヶ月待ちというケースも珍しくありません。診断書が必要だと感じたら、早めに予約の電話を入れることをおすすめします。待機期間中は、地域の保健センターや学校のスクールカウンセラーと連携しながら過ごすと良いでしょう。
心療内科・精神科(高校生以上の場合)
高校生以上のお子さんの場合、受診先は「心療内科」や「精神科」がメインとなります。心療内科は、ストレスなどの心理的要因によって体に症状が出る「心身症」を主に扱う科目です。一方、精神科は気分の浮き沈みや幻覚、強い不安など、心の症状そのものを扱う科目です。
不登校の状態にあるお子さんは、体調不良と精神的な辛さの両方を抱えていることが多いため、どちらを受診しても診断書を書いてもらうことは可能です。最近では「メンタルクリニック」という名称で、両方の機能を備えている病院も増えています。
受診先を選ぶ際は、公式サイトなどで「思春期外来」があるか、あるいは高校生の診察を受け付けているかを確認してください。大人中心のクリニックでも、不登校の相談に応じてくれる先生はたくさんいます。お子さん本人が「ここなら行ってみてもいい」と思える雰囲気かどうかを重視しましょう。
地域の教育センターや保健センターでの相談
「いきなり病院に行くのはハードルが高い」と感じる場合は、自治体が運営する教育センターや保健センターに相談してみるのも一つの方法です。ここでは診断書そのものは発行できませんが、どこの病院を受診すべきかのアドバイスを受けることができます。
地域の相談窓口には、地元の医療機関情報が集まっています。「不登校の理解がある先生はどこか」「診断書をスムーズに書いてくれるクリニックはどこか」といった、口コミに近い有益な情報を教えてもらえることがあります。
また、相談実績があることで、後に医療機関を受診する際のスムーズな紹介状(診療情報提供書)作成につながることもあります。病院に行く前のステップとして、こうした公的な相談機関を頼ることは、親御さんの不安を軽減するためにも非常に有効な手段です。
不登校で診断書を取得するメリットと必要になる場面

診断書を取得するには、病院への通院や費用の負担が発生します。それでも多くの方が診断書を求めるのは、それに見合う大きなメリットがあるからです。診断書がどのような場面で役立つのか、具体的に見ていきましょう。
欠席を「出席扱い」にするための根拠になる
文部科学省の通知により、不登校の児童生徒が自宅や民間施設(フリースクール等)で学習した場合、校長が認めれば「出席扱い」にできる制度があります。この判断を行う際、診断書は非常に強力な根拠資料となります。
学校側としても、単なる「自己都合の欠席」と「医師の診断に基づいた療養のための欠席」では、対応の仕方が変わります。診断書によって「今は学校を休んで休養することが必要である」と医学的に認められることで、学校側も出席扱いの手続きを進めやすくなるのです。
これにより、長期間学校に行けなくても通知表に欠席日数が積み重なるのを防ぎ、お子さんの精神的なプレッシャーを和らげることができます。学習意欲がある場合は、オンライン学習やフリースクールでの活動を出席としてカウントしてもらうための交渉材料として活用しましょう。
高校入試や進学時の「内申点」への配慮
特に中学生のお子さんを持つ親御さんにとって、最大の懸念は「進路」ではないでしょうか。多くの公立・私立高校の入試では、調査書(内申書)に記載される欠席日数が合否に影響することがあります。しかし、診断書があれば「特別な事情による欠席」として配慮を受けられるケースがあります。
例えば、一部の自治体や学校では、病気による欠席であることが証明されていれば、審議の対象から外したり、面接等での説明を考慮してくれたりする制度があります。診断書は「怠けて休んでいたわけではない」ということを第三者が証明する唯一の公的書類となるのです。
受験直前になってから過去の診断書を用意するのは難しいため、不登校の状態が継続している時期に、その都度診断を受けておくことが望ましいです。将来の選択肢を狭めないために、診断書という形で記録を残しておくことは、お子さんを守る盾となります。
フリースクールや通所施設の利用手続き
学校以外の居場所としてフリースクールや児童発達支援、放課後等デイサービスなどを利用する際にも、診断書が求められることがあります。特に、自治体からの利用料助成を受ける場合には、医師の診断書や意見書が必須となることが少なくありません。
フリースクールのスタッフもお子さんの状態を正しく把握したいと考えています。医師の診断名や配慮事項が記載された診断書を提示することで、その子に合ったサポート体制をより具体的に検討してもらえるようになります。専門的な視点からの情報共有は、スムーズな受け入れに直結します。
また、不登校を理由とした「不登校特例校(学びの多様化学校)」への転校を検討する場合も、診断書が必要になることが一般的です。新しい環境へ踏み出すためのパスポートのような役割を、診断書が果たしてくれることもあるのです。
親の職場への提出や経済的支援の申請
意外と見落とされがちなのが、親御さんの職場での手続きです。お子さんの看病や通院、自宅での見守りのために仕事を休んだり、時短勤務をしたりする場合、職場から理由を証明する書類を求められることがあります。このとき、診断書があればスムーズに状況を理解してもらえます。
また、症状によっては「特別児童扶養手当」などの公的な経済支援の対象になる可能性もあります。こうした手当の申請には、医師による専用の診断書が必要です。不登校に伴うフリースクールの月謝や、カウンセリング費用、交通費などの経済的負担を軽減するための公的制度は、積極的に活用を検討すべきです。
診断書の発行にかかる費用と依頼する際の流れ

診断書をもらう場所が決まったら、次は具体的な費用や手続きの流れを確認しましょう。医療機関によって細かな違いはありますが、一般的な目安を知っておくことで安心して受診に臨めます。
診断書発行にかかる費用の目安
診断書の発行は、通常の診察(保険診療)とは異なり、原則として「全額自己負担(自由診療)」となります。そのため、病院によって金額設定がバラバラです。一般的には、1通あたり3,000円から10,000円程度が相場となっています。
公立の大きな病院であれば一律の料金設定がされていることが多いですが、個人のクリニックでは独自に設定されています。また、提出先(学校用、警察用、役所用など)や、文章のボリュームによって料金が変動する場合もあります。
また、診断書を作成するためには、その前提として「診察」が必要です。初診料や再診料、検査を行った場合はその費用が別途かかります。トータルの予算として、初回は1万円〜1.5万円程度を見ておくと安心です。事前に電話で「診断書の発行にはいくらかかりますか?」と問い合わせておくのが確実です。
予約から発行までの具体的なステップ
まずは電話やウェブサイトから予約を取ります。その際、「不登校の相談をしたい」「学校に提出する診断書を書いてほしい」と伝えておくと、予約枠の確保や当日の流れがスムーズになります。特に児童精神科などは予約が取りにくいため、この第一歩が肝心です。
当日は、医師による問診が行われます。お子さんの今の様子や、いつから学校に行けなくなったのか、家庭での過ごし方などが聞かれます。本人が同席できない場合でも診察が可能なケースはありますが、診断書を作成するためには一度は本人の診察が必要とされることがほとんどです。
診断書は、診察当日にすぐ発行してもらえる場合もあれば、数日から1週間ほど時間がかかる場合もあります。特に詳しい記述が必要な意見書形式の場合は、後日受け取りになることが多いです。提出期限がある場合は、余裕を持ってスケジュールを組みましょう。
診断書にはどのようなことが記載されるのか
診断書の内容は、主に「病名(診断名)」「発症時期」「現在の状態」「今後の見通しや配慮事項」で構成されます。不登校の場合、特定の病名がつかないこともありますが、その場合は「不登校状態」「適応障害」といった形で、現在の状況を記述してもらえます。
重要なのは「配慮事項」の欄です。例えば「過度な登校刺激は避けること」「自宅での学習環境を整えることが望ましい」「再登校の際は短時間から開始すること」など、学校側に具体的な対応を促す言葉を入れてもらうことができます。
もし学校に対して「これだけは伝えてほしい」という要望があれば、診察の際に医師に相談してみましょう。医師の判断の範囲内であれば、教育現場で役立つアドバイスを盛り込んでくれるはずです。診断書は単なる報告書ではなく、サポートのための指針となります。
診断書の有効期限と更新のタイミング
診断書には法律で定められた一律の有効期限はありませんが、学校や提出先によっては「発行から3ヶ月以内」などのルールを設けていることがあります。特に長期欠席を続ける場合は、学期ごと、あるいは年度ごとに新しい診断書の提出を求められることが一般的です。
お子さんの状態は日々変化します。半年前の診断書では「今の状態」を正しく反映していないとみなされるため、定期的な受診と更新が必要になります。これは、医師にお子さんの変化を定期的に見守ってもらう良い機会でもあります。
年度の変わり目や、進級・進学のタイミングは、特に診断書が重要になる時期です。新しい担任の先生に状況を説明する際にも、最新の診断書があることで情報の齟齬を防ぎ、スムーズな連携が可能になります。定期的な通院のリズムを作っておくことが大切です。
病院を受診する前に準備しておきたいことと医師への伝え方

限られた診察時間の中で、お子さんの状況を正確に医師に伝え、適切な診断書を書いてもらうためには、事前の準備が欠かせません。親御さん自身も緊張しがちですので、以下のポイントを整理しておきましょう。
これまでの経緯をまとめたメモを用意する
医師の前では、つい焦ってしまい、大事なエピソードを話し忘れてしまうことがあります。そのため、時系列でまとめた「経過メモ」を持参することをおすすめします。メモには以下の内容を含めると、医師が診断を下す際の大きな助けになります。
・いつ頃から行き渋りが始まったか(きっかけがあればその内容)
・具体的な症状(朝起きられない、頭痛、腹痛、イライラ、涙もろいなど)
・現在の家での過ごし方(学習、食事、睡眠、ゲームやネットの使用時間)
・学校や先生に対する本人の思いや発言
箇条書きで構いませんので、紙に書いて渡すことで、医師も短時間で状況を把握できます。また、親御さんがお子さんの前で話しにくいことがある場合は、「この部分は後で個別に話したい」と事前に伝えておくか、メモの最後に書き添えておくと配慮してもらえます。
診断書の使用目的を明確に伝える
診断書は、提出先によって重視されるポイントが異なります。単に「学校を休むため」なのか、「フリースクールの出席扱いを認めてもらうため」なのか、あるいは「高校受験の配慮申請のため」なのかを明確に医師に伝えましょう。
例えば、受験用の診断書であれば、将来の展望を含めた記述が必要になるかもしれません。また、出席扱いを求める場合は、学校以外の場所での活動が有意義であることを補足してもらう必要があるかもしれません。目的がはっきりしていれば、医師もその目的に適した文言を選んでくれます。
「どんなことを書いてもらえば学校が動いてくれそうですか?」と、医師の経験に基づいたアドバイスを求めてみるのも良いでしょう。専門医は数多くのケースを見てきているため、教育現場との連携に慣れた記述のコツを知っています。
お子さん本人の意思や体調を確認しておく
病院に連れて行こうとすると、お子さんが強く拒絶したり、パニックになったりすることもあります。無理に連れ出すことは逆効果になるため、本人の気持ちを尊重することが第一です。「今の苦しさを少しでも楽にするために、先生に相談してみよう」と、前向きな理由で誘ってみましょう。
もし本人がどうしても行けない場合は、初回は親御さんだけで相談に行くことが可能な病院もあります。その際、お子さんの普段の様子を動画や写真で記録しておくと、言葉で説明するよりも状態が伝わりやすいことがあります。例えば、朝どうしても起きられない時の様子などは重要な判断材料になります。
また、お子さん自身が医師に「これだけは言わないでほしい」「これは書いてほしくない」と思っていることがないか、事前に確認しておくことも信頼関係を守るために大切です。診断書は本人のためにあるものだという認識を共有しておきましょう。
日常生活で困っていることを具体的に挙げる
医学的な診断名だけでなく、日常生活の「困りごと」を具体的に伝えることが重要です。不登校は、単に「学校に行かない」という現象だけでなく、生活リズムの崩れや対人不安、自己肯定感の低下など、多岐にわたる課題を内包しています。
「夜眠れなくて昼夜逆転している」「外に出ようとすると動悸がする」「食欲が落ちている」といった身体的な困りごとはもちろん、「家族以外の人と話すのが怖い」「将来のことを考えると動けなくなる」といった心理的な困りごとも、診断の重要な要素です。
これらの困りごとを伝えることで、診断書に「心理的な負担を軽減するための環境調整が必要である」といった具体的な指示が入りやすくなります。些細なことだと思わず、気になっている変化はすべて医師に共有するつもりで臨みましょう。
医師との相性も大切です。もし診察を受けてみて「この先生には話しにくい」と感じたら、無理にその病院で診断書を依頼し続ける必要はありません。納得のいく説明をしてくれる先生を見つけることが、長期的なサポートにつながります。
診断書をもらう際の注意点と学校への提出方法

診断書を手に入れたら、それで終わりではありません。その診断書をどのように活用し、学校とどのようなコミュニケーションを取るかが、その後の展開を大きく左右します。提出時の注意点をまとめました。
診断書の「診断名」にショックを受けすぎない
診断書を受け取った際、そこに書かれた病名を見て、親御さんがショックを受けてしまうことがあります。例えば「抑うつ状態」や「精神発達遅滞の疑い」といった言葉は、親として受け入れがたく、不安を感じるのは当然のことです。
しかし、診断書に書かれる言葉は、あくまで「現在の状態を医学的な分類に当てはめたもの」に過ぎません。その病名がお子さんの全人格を表すわけでも、将来を決定づけるものでもありません。むしろ、適切な名前がつくことで、必要な公的支援や合理的配慮を受けやすくなるというメリットがあります。
病名は、周囲の大人たちが共通の認識を持ってサポートするための「共通言語」だと考えましょう。診断名がついたことで、お子さん自身も「自分がダメなわけじゃなくて、病気のせいだったんだ」と少し安心できる場合もあります。冷静に内容を受け止め、支援の道具として活用していきましょう。
学校へ提出する際のコミュニケーションの取り方
診断書を学校に提出する際は、単に郵送するのではなく、担任の先生や学年主任、養護教諭(保健室の先生)などと面談の場を設けるのが理想的です。書類だけが一人歩きして、誤解を生むのを防ぐためです。
面談では、「医師からはこのような診断を受けています。本人のペースを守りつつ、今後はこのように見守っていきたいと考えています」と、家庭の方針を伝えましょう。診断書があることで、先生方も「無理に登校を促すべきではない」「今は見守る時期だ」と、自信を持って対応を切り替えられるようになります。
また、診断書をコピーして提出し、原本は手元に残しておくようにしてください。今後、別の機関への提出や、将来の振り返りのために必要になる可能性があるからです。学校側には「原本照合」をしてもらった上で、写しを渡すのが一般的なマナーです。
プライバシーの保護と共有範囲の確認
診断書には、お子さんのデリケートな情報が含まれています。そのため、学校内でこの情報がどこまで共有されるのかを、事前に確認しておくことが大切です。「学年の先生方までは知っていてほしい」「でも、クラスメイトや他の保護者には伏せてほしい」といった要望は遠慮なく伝えてください。
学校側も通常は個人情報の取り扱いに慎重ですが、念のために「この情報は配慮が必要な先生方のみでの共有にとどめてください」と一言添えるだけで、親御さんの安心感も変わります。お子さん本人が情報の公開を嫌がる場合は、その意思を最優先にしましょう。
また、診断書に記載された内容をそのまま本人に伝えるかどうかも、慎重に判断する必要があります。本人の性格や年齢、心の回復具合に合わせて、医師と相談しながら「どう伝えるか」を決めるのがベストです。診断書が本人の負担にならないよう、慎重な配慮が求められます。
「診断書を出せばすべて解決」ではないことを知っておく
診断書はあくまでサポートを引き出すためのツールであり、魔法の書類ではありません。診断書を出したからといって、すぐに体調が良くなったり、学校のすべての課題が解消されたりするわけではありません。あくまで「適切な環境を整えるためのスタートライン」です。
大切なのは、診断書をきっかけに始まった「学校との連携」や「専門家とのつながり」を継続することです。診断書の内容に基づいた配慮が実際に行われているか、お子さんの状態に変化はないか、定期的に振り返りを行う必要があります。
もし学校の対応が診断書の指示と乖離していると感じた場合は、再度医師に相談して、より具体的な意見書を書いてもらったり、病院から学校へ直接アドバイスを届けてもらったりすることも検討してください。診断書を起点としたチーム支援の意識を持つことが、お子さんの笑顔を取り戻す近道となります。
不登校の診断書をどこでもらうか悩む方へのまとめ
不登校の診断書をどこでもらうべきかという悩みは、お子さんの将来を真剣に考えているからこそ生まれるものです。まずは、年齢に合わせて小児科や児童精神科、あるいは心療内科といった医療機関を検討しましょう。予約が取りにくい場合や不安がある場合は、地域の教育センターや保健センターに相談することから始めても構いません。
診断書を取得することで、欠席の出席扱い、進学時の配慮、経済的な支援の申請など、多くのメリットを享受できます。何より、「怠けではない」という専門家の証明があることは、お子さん本人や親御さんの心の重荷を軽くしてくれるはずです。費用や手続きに不安を感じるかもしれませんが、得られる安心感やサポート体制は、それ以上の価値があるといえます。
受診にあたっては、これまでの経緯をまとめたメモを用意し、医師としっかりとコミュニケーションを取ることを意識してください。診断書は、お子さんが自分らしく過ごせる場所を見つけるためのパスポートです。学校との連携をスムーズにし、適切な配慮を受けるための有効な手段として、勇気を持って一歩を踏み出してみませんか。診断書という形で現状を整理することが、ご家族にとって新しい一歩を踏み出すきっかけになることを願っています。


