給食の時間だけ行きたくないと感じると、本人は「昼だけ我慢すればいいのにできない自分が悪い」と思い込みやすく、保護者も「給食以外は行けるのに、なぜそこまで嫌がるのか」と戸惑いやすいものです。
けれども、給食のつらさは好き嫌いだけで説明できるものではなく、におい、味、食感、量、時間制限、周囲の視線、完食への圧、席の近さ、食べ方を見られる緊張、過去に吐き気が出た経験など、複数の負担が重なって起こることがあります。
学校生活の中で給食だけが苦しい場合は、欠席を前提にする前に「何が嫌なのか」「どの場面なら耐えられるのか」「どの配慮なら登校を続けられるのか」を細かく分けて考えることが大切です。
この記事では、給食の時間だけ行きたくない子どもや保護者に向けて、無理に食べさせる前に確認したい原因、学校へ相談するときの伝え方、別室や量の調整などの現実的な選択肢、休ませる判断、相談先の使い分けまでを整理します。
給食の時間だけ行きたくないときの先に答え

結論から言うと、給食の時間だけがつらい場合は「登校するか休むか」の二択にしないことが重要です。
給食を完全に克服してから学校へ行くのではなく、給食のどの部分が負担なのかを分け、本人の安心を守りながら学校生活との接点を残す方法を探します。
食べることは本来、体を支えるための行為であり、苦痛や恐怖を強めてまで達成する目標ではありません。
休む前に場面を分ける
最初に行うべきことは、「給食が嫌」という言葉を一つの大きな問題として受け止めるのではなく、準備、配膳、食べ始め、食べている途中、片付け、昼休み前後という場面に分けて整理することです。
同じ給食の時間でも、においが広がる配膳中だけがつらい子、食べ残しを見られる瞬間だけが怖い子、班で向かい合って食べることに緊張する子、食後に気持ち悪くなった経験から開始前に不安が高まる子では、必要な対応がまったく違います。
| つらい場面 | 考えやすい負担 | 試しやすい対応 |
|---|---|---|
| 配膳 | においと量の不安 | 先に少なめを伝える |
| 食事中 | 視線と会話の緊張 | 席や向きを変える |
| 片付け | 残す罪悪感 | 残し方を決める |
場面を分けると、学校へ相談するときも「給食が無理です」ではなく「配膳のにおいで気持ち悪くなるので、最初の数分だけ席を外したい」のように具体的に伝えられます。
食べる量は相談できる
給食が苦しい子にとって、「全部食べなければならない」という思い込みは大きな負担になりやすく、実際の量よりも完食を求められる空気そのものが登校しぶりの引き金になることがあります。
食べられる量は日によって変わるため、毎日同じ量を目標にするよりも、最初から少なめに盛る、苦手なものは一口より前の段階で止める、主食だけは食べる、汁物は無理をしないなど、本人が守れる小さな基準を作るほうが安定しやすいです。
大切なのは、減らした量を「必ず完食する約束」にしてしまわないことであり、減らしたのに残したという失敗感が積み重なると、次の日の給食前から強い不安が出ることがあります。
学校には、好き嫌いの改善ではなく登校継続のための調整として伝えると、担任も「甘やかすかどうか」ではなく「学校生活を続けるための支援」として考えやすくなります。
別室も選択肢になる
教室で食べることだけがつらい場合は、保健室、相談室、空き教室、職員室に近い場所など、学校内の別の場所で給食時間を過ごす方法が候補になります。
別室を選ぶことは逃げではなく、におい、音、視線、会話、食べる速さの比較から距離を取ることで、体調を崩さずに学校へ残るための調整です。
ただし、別室が本人にとって安心につながる場合もあれば、「自分だけ違う」と感じて余計に目立つ不安が強まる場合もあるため、いきなり毎日固定するよりも、週に数回、苦手な献立の日だけ、配膳後の一定時間だけという試し方が向いています。
別室で過ごす場合は、給食を食べる場所なのか、食べずに休む場所なのか、持参した軽食を取る場所なのかを事前に決めておくと、当日のやり取りが減って本人の緊張を下げられます。
弁当や持参食を考える
学校や自治体の方針によって扱いは異なりますが、体質、食物アレルギー、医師の指示、強い不安、摂食面の困難などがある場合は、弁当や補助的な持参食について相談できることがあります。
持参食を相談するときは、「給食を食べたくないから好きなものを持たせたい」と伝えるよりも、「登校は続けたいが昼の時間に食べられず午後まで体力が持たないため、当面の安全策として相談したい」と伝えるほうが目的が明確になります。
食物アレルギーが疑われる場合は、自己判断で食べたり避けたりするだけでなく、医療機関の確認や学校の手続きを通すことが大切であり、文部科学省も学校給食における食物アレルギー対応について方針やマニュアル整備の参考となる情報を示しています。
弁当や持参食は長期的な解決を必ず保証するものではありませんが、学校へ行ける日を守るための橋渡しとして使える場合があります。
体調の訴えを軽く見ない
給食前になるとお腹が痛い、吐き気がする、のどが詰まる、頭が痛い、手が冷える、涙が出るという反応がある場合は、単なる気分の問題として片づけないほうが安全です。
不安が強いと体に症状が出ることはありますが、反対に胃腸の病気、便秘、アレルギー、口腔機能の困りごと、においや食感への強い過敏さなどが先にあり、その結果として給食時間を怖がっていることもあります。
特に、食後にじんましんが出る、息苦しさがある、繰り返し嘔吐する、体重が減っている、家でも食事量が明らかに落ちている場合は、学校への相談と同時に小児科などで確認することが大切です。
「給食が嫌」と言う子を責める前に、体が危険信号を出していないかを見ておくと、必要な配慮と医療的な確認を分けて進められます。
からかいは別問題として扱う
給食の時間だけ行きたくない理由の中には、食べる量が少ないことを笑われる、食べ方をまねされる、残したことを責められる、牛乳を飲めないことをからかわれるなど、人間関係の問題が隠れていることがあります。
この場合、給食への苦手さだけを改善しようとしても根本的な不安は消えにくく、本人は「また見られる」「また言われる」という予測で朝から動けなくなることがあります。
からかいがあるときは、食事指導ではなく安心して過ごす権利に関わる問題として、担任だけでなく学年主任、養護教諭、スクールカウンセラーなどにも状況を共有する必要があります。
本人には「食べられないことが悪いのではなく、嫌な言い方をされることが問題だ」とはっきり伝えると、恥ずかしさや自責感を少し下げられます。
親には事実で伝える
子ども本人が保護者へ伝える場合も、保護者が学校へ伝える場合も、感情だけでなく事実を並べると話が通りやすくなります。
「給食が嫌い」とだけ言うと好き嫌いの話に受け取られやすいため、いつ、どこで、何が起き、体や気持ちがどうなり、翌日の登校にどう影響しているかを短く整理します。
- 配膳中のにおいで吐き気がする
- 量を減らしても残すのが怖い
- 食べるのを見られると手が止まる
- 残した後に午後の授業が不安になる
- 苦手な献立の前日は眠れない
保護者は、まず解決策を急がずに「いつから」「どの日が特につらいか」「教室以外なら大丈夫か」を聞くと、本人が責められていると感じにくくなります。
給食の時間がつらくなる原因を見分ける

給食がつらい原因は、食べ物そのものだけでなく、集団生活の中で食べることに伴う刺激やルールにもあります。
原因を見分ける目的は、子どもに理由を白状させることではなく、本人が説明しきれない困りごとを大人が一緒に言葉にすることです。
原因が一つに決まらなくても、負担の種類が見えてくるだけで、学校へ求める配慮や家庭での関わり方が現実的になります。
味やにおいの負担
給食の味やにおいが強く感じられる子は、周囲から見ると好き嫌いに見えても、本人の中では吐き気や恐怖に近い反応として起こっている場合があります。
特定の料理だけが苦手な子もいれば、給食室から漂う混ざったにおい、牛乳のにおい、魚やチーズのにおい、温かい汁物の湯気など、教室全体に広がる刺激がつらい子もいます。
家庭では食べられるものでも学校では食べられないことがあり、これはわがままというより、環境が変わることで緊張や感覚刺激が増えるためです。
対応としては、苦手な料理をすぐ克服させるより、配膳中だけ窓側に移動する、マスクを活用する、量を最小にする、においが強い献立の日だけ別室を試すなど、刺激を減らす工夫から始めると負担が少なくなります。
量と時間の圧力
給食では、決められた時間内に一定量を食べることが求められやすいため、食が細い子、食べるのが遅い子、緊張すると飲み込みにくくなる子にとっては、昼休み前の短い時間が大きなプレッシャーになります。
特に「減らしたなら食べようね」「一口だけ頑張ろう」という声かけも、本人がすでに限界を感じているときには励ましではなく逃げ場のない約束に聞こえることがあります。
| 負担の種類 | 本人の感じ方 | 避けたい対応 |
|---|---|---|
| 量が多い | 始まる前から諦める | 毎日同じ基準で盛る |
| 時間が短い | 急かされるほど固まる | 早く食べるよう促す |
| 一口の約束 | 失敗が怖くなる | 約束を強く迫る |
量や時間が原因の場合は、食べる量を増やす前に「最初から少なくする」「時間内に終わらなくても責めない」「残す手順を決める」という安心の枠組みを先に作るほうが、結果的に食べられる日を増やしやすくなります。
人間関係の緊張
給食は授業と違って自由な会話が増えやすく、子どもによってはその緩い時間こそが難しく感じられます。
仲のよい友達がいない、班の会話に入れない、食べる姿を見られるのが恥ずかしい、誰かの食べ方や音が気になる、残したときに何か言われそうで怖いなど、給食ならではの対人緊張が登校しぶりにつながることがあります。
- 席の近さが苦しい
- 会話に入れない
- 食べる姿を見られたくない
- 残した理由を聞かれたくない
- 苦手な子と同じ班になる
人間関係が原因のときは、食べ物の練習だけでは改善しにくいため、席替え、班の組み方、会話の負担、片付けのタイミングなど、給食中の過ごし方全体を相談する必要があります。
学校に相談するときの伝え方

学校へ相談するときは、給食を免除してほしいという一つの要求にまとめるより、登校を続けるためにどの負担を下げたいのかを説明するほうが協力を得やすくなります。
担任も給食時間に全員を見ているため、困りごとが抽象的だと対応を決めにくく、具体的な場面や希望があるほうが試行しやすいです。
一度の相談で完璧な結論を出そうとせず、短期間で試し、様子を見て、必要なら調整する流れを作ることが大切です。
担任に短く伝える
最初の相談先は担任になることが多いですが、感情的な訴えだけではなく、本人の体調、困る場面、試したい配慮を一枚のメモにまとめると話し合いが進みやすくなります。
保護者が伝える場合は、「家で甘やかしていると思われたくない」という不安から説明が長くなりがちですが、学校側が知りたいのは家庭のしつけの事情ではなく、学校で何が起きているかです。
- いつから給食を嫌がっているか
- 苦手な献立や場面は何か
- 体調症状があるか
- 本人が望む対応は何か
- まず試したい期間はいつまでか
「まず二週間だけ少なめに盛る」「苦手な献立の日だけ配膳中に席を外す」のように期間を区切ると、担任も学級運営とのバランスを考えながら受け入れやすくなります。
保健室や別室を使う
保健室や別室の利用を相談する場合は、どの時間に、何を目的に、誰が確認するのかを決めておくと、本人も先生も迷いにくくなります。
別室利用は便利な反面、毎回その場で許可をもらう形にすると、本人が「今日も言い出さなければならない」と緊張してしまうため、あらかじめ条件を決めておくほうが安心につながります。
| 使い方 | 向いている状況 | 確認点 |
|---|---|---|
| 配膳中だけ退室 | においがつらい | 戻る時間 |
| 食事だけ別室 | 視線がつらい | 食べる量 |
| 食後に休む | 吐き気が出る | 午後の授業 |
保健室は体調不良の子も利用する場所なので、学校の体制によって毎日使えるとは限らず、相談室や空き教室など代替の場所も一緒に考えておくと対応が止まりにくくなります。
教職員をつなぐ
給食の困りごとは担任だけで抱えるより、養護教諭、栄養教諭、スクールカウンセラー、学年主任、管理職などにつないだほうが整理しやすいことがあります。
養護教諭は体調症状や保健室利用の相談に関わりやすく、栄養教諭は献立、量、食べ方、食育の視点から調整を考えやすく、スクールカウンセラーは不安や人間関係の背景を整理する助けになります。
文部科学省の不登校対策でも、子どもの小さなSOSを見逃さずチームで支援する考え方が示されており、給食の困りごとも一人の先生にお願いして終わりにしないほうが継続的な支援につながります。
保護者は「担任の先生に迷惑をかけたくない」と遠慮しすぎず、学校全体で共有してよい範囲と、子どもが知られたくない範囲を分けて伝えると、本人の安心も守りやすくなります。
家でできる準備

家庭でできることは、給食を再現して無理に食べる練習をすることだけではありません。
むしろ大切なのは、給食の話をしただけで責められると感じない雰囲気を作り、本人が困りごとを細かく伝えられる状態にすることです。
家は学校とは違う安全な場所であるため、学校での負担を減らす作戦を一緒に考える場として使うと、子どもは少しずつ自分の状態を説明しやすくなります。
朝の声かけを変える
朝に「今日こそ食べられるよ」「少しだけ頑張ろう」と励ましたくなる保護者は多いですが、本人が強い不安を抱えている場合、その言葉がかえってプレッシャーになることがあります。
給食が原因で登校が止まりそうな時期は、食べる成功よりも学校へ向かう不安を下げることを優先し、「今日は何が一番心配か」「つらくなったら誰に言うか」「給食前にできる合図はあるか」のように、行動を確認する声かけが役立ちます。
保護者が落ち着いているように見えるだけでも、子どもは「失敗しても家に戻れる」と感じやすくなり、登校前の緊張が少し下がることがあります。
反対に、朝の時点で泣く、吐き気が強い、玄関で固まるなどの反応が続く場合は、根性で送り出すよりも学校へ連絡して給食時間の対応を再調整するほうが安全です。
練習は段階を作る
家庭で食べる練習をする場合は、苦手な食品を急に食べさせるより、見る、においを確認する、少量を皿に置く、口に近づける、なめる、噛む、飲み込むというように段階を細かくします。
段階を作る理由は、食べるか食べないかの二択にすると失敗感が大きくなり、本人が「できなかった」と感じやすいからです。
| 段階 | 目標 | 合格の考え方 |
|---|---|---|
| 見る | 存在に慣れる | 逃げずに見た |
| におう | 刺激を知る | 短時間で終える |
| 口に近づける | 恐怖を下げる | 飲み込まなくてよい |
| 少量を食べる | 経験を増やす | 量より安心を優先 |
練習の目的は給食を早く完食することではなく、本人が自分の限界を知り、学校で無理をしすぎる前に助けを求められるようにすることです。
記録メモを作る
給食のつらさは日によって変わるため、記憶だけで話し合うと「いつも無理」「たぶん大丈夫」のように大きな言い方になりやすく、学校との相談も曖昧になります。
家庭では、献立、食べられた量、つらかった場面、体調、周囲の出来事、翌日の登校への影響を短く記録しておくと、原因の傾向が見えやすくなります。
- 苦手だった献立
- 食べられたもの
- 気持ち悪くなった時間
- 言われて嫌だった言葉
- 助かった先生の対応
記録は子どもを評価する表ではなく、学校へ説明するための材料なので、点数を付けたり叱る根拠にしたりせず、困りごとの地図を作るつもりで使うことが大切です。
休む判断と専門相談

給食の時間だけ行きたくない状態が続くと、保護者は「休ませたら癖になるのではないか」と心配し、本人は「行けない自分はだめだ」と感じやすくなります。
しかし、強い体調症状や恐怖があるのに無理に登校を続けると、給食だけでなく学校全体への不安に広がることがあります。
休むか行くかは根性で決めるのではなく、体調、安全、学びの継続、相談体制の有無を見ながら判断します。
体調症状が強い
給食前後の吐き気、腹痛、頭痛、過呼吸に近い息苦しさ、涙が止まらない状態、食事量の急な低下、体重減少などがある場合は、学校対応だけで抱え込まないことが大切です。
心理的な不安でも体には症状が出ますが、医療的な確認が必要な状態もあるため、症状が繰り返されるときは小児科、児童精神科、心療内科、地域の相談機関などに相談する選択肢があります。
本人が「病院に行くほどではない」と言う場合でも、保護者だけが先に学校のスクールカウンセラーや教育相談に話すことで、次の動きが整理されることがあります。
休む判断をした日は、給食を食べられなかったことを責める時間にせず、体を休めたうえで「次に学校へ伝えること」を一つだけ決めると、欠席が孤立につながりにくくなります。
欠席を固定しない
給食が原因で休む場合でも、学校との接点を完全に切らない工夫をすると、再登校のハードルを下げやすくなります。
たとえば、午前中だけ登校して給食前に早退する、午後から登校する、苦手な献立の日だけ別室を使う、給食のない行事や短縮日を登校の機会にするなど、本人の負担に合わせた段階的な方法があります。
| 登校の形 | 向いている状態 | 注意点 |
|---|---|---|
| 午前だけ登校 | 授業は参加できる | 早退手順を決める |
| 午後から登校 | 給食前が強く不安 | 学習連絡を補う |
| 別室で過ごす | 教室だけが苦しい | 孤立感を確認する |
文部科学省は不登校支援に関する情報提供や相談窓口を案内しており、学校に行けない日が出たとしても、学びや人とのつながりをどう残すかを相談することができます。
相談先を使い分ける
給食の悩みは、学校の先生に言えば必ずすぐ解決するとは限らず、家庭だけで抱えるにも限界があります。
本人が話しやすい相手、保護者が相談しやすい窓口、学校内で調整できる人、医療や心理の専門家というように、相談先の役割を分けると行き詰まりにくくなります。
- 担任は学校内の調整
- 養護教諭は体調と保健室利用
- 栄養教諭は献立や量の相談
- スクールカウンセラーは不安の整理
- 教育相談センターは継続的な相談
- 24時間子供SOSダイヤルは緊急の悩み
夜間や休日に不安が強いとき、いじめや学校生活の悩みを誰にも話せないときは、文部科学省の24時間子供SOSダイヤルや、自治体の教育相談窓口などを利用する方法があります。
安心して昼の時間を戻すために
給食の時間だけ行きたくない状態は、本人のわがままや家庭の甘さだけで説明できるものではなく、食べ物への感覚的な負担、量や時間の圧力、教室の人間関係、体調不良、過去の失敗体験などが重なって起こることがあります。
まずは「全部食べること」を最初の目標にせず、「給食時間に体調を崩さないこと」「困ったときに助けを求められること」「学校へ行ける時間を少しでも残すこと」を優先すると、本人も大人も動きやすくなります。
学校へ相談するときは、給食を食べたくないという一言で終わらせず、配膳中のにおい、残す不安、周囲の視線、体調症状、苦手な献立、別室希望などを具体的に伝えると、量の調整、席の工夫、保健室利用、持参食の相談、専門職へのつなぎ方を検討しやすくなります。
つらさが強い日には休む判断が必要になることもありますが、その場合も欠席を責めるのではなく、次に学校へ伝えることや試す配慮を一つ決めることで、給食だけの不安が学校全体への不安に広がるのを防ぎやすくなります。
子どもが昼の時間を少しずつ安心して過ごせるようにするには、家庭、担任、養護教諭、栄養教諭、スクールカウンセラー、相談窓口が同じ方向を向き、食べる量よりも安全と安心を土台にして支えることが大切です。



