高卒認定試験(高等学校卒業程度認定試験)の受験を考えているものの、自分一人で勉強が進められるのか、どれくらいの難易度なのか不安に感じている方も多いのではないでしょうか。不登校を経験していたり、フリースクールに通っていたりする場合、学習のブランクが壁に感じられることもあるかもしれません。
しかし、高卒認定試験は決して「落とすための試験」ではなく、学び直したい人を応援するための制度です。正しい情報と対策を知れば、独学での合格も十分に目指せます。この記事では、試験の具体的な難易度や、独学で効率よく合格を勝ち取るためのステップを詳しく解説します。
今の状況から一歩踏み出し、進学や就職といった未来の選択肢を広げるためのヒントとして、ぜひ参考にしてください。無理のないペースで、あなたの目標に向けた学習計画を立てていきましょう。
高卒認定試験の難易度と独学で目指すメリット

高卒認定試験は、経済的な理由や病気、不登校など、さまざまな事情で高校を卒業できなかった人たちのために用意された国家試験です。合格することで「高校卒業者と同等以上の学力がある」と認定され、大学や専門学校の受験資格が得られるほか、就職や資格試験の際にも活用できます。
試験全体の難易度は「教科書の基礎レベル」
高卒認定試験の全体的な難易度は、一般的な高校で学習する教科書の基礎レベルに設定されています。大学入試のような応用問題やひねった難問はほとんど出題されません。中学校の内容から高校1年生の学習範囲をしっかりと理解していれば、対応できる内容が中心となっています。
そのため、勉強から長く離れていた人や、学校に通えなかった期間がある人でも、基礎から丁寧におさらいすれば十分に合格圏内を目指せます。試験問題は文部科学省の学習指導要領に基づいて作成されており、奇をてらった出題がないのが特徴です。まずは基礎を固めることが、合格への最短ルートといえるでしょう。
過去問を数年分チェックしてみると分かりますが、毎年似たような形式やレベルの問題が出題されています。この「出題傾向の安定感」も、難易度を過度に心配しなくてよい理由の一つです。教科書や基礎的な参考書を繰り返し解くことで、必要な知識をバランスよく身につけることが可能です。
合格ラインは40点から50点程度
高卒認定試験の大きな特徴は、合格ラインが比較的低く設定されている点です。100点満点のうち、おおよそ40点から50点程度を取得できれば合格と言われています。全ての教科で満点や高得点を目指す必要はなく、半分弱の正解で突破できるのです。
この合格基準の低さは、独学で挑む受験生にとって大きな安心材料になります。苦手な分野が数問あっても、他の得意な部分でカバーしたり、基礎的な問題だけを確実に正解したりすることで、合格点に到達できます。完璧主義にならず、着実に点数を積み上げる意識が大切です。
また、試験は記述式ではなく、すべての科目がマークシート方式で実施されます。漢字の書き間違いや計算過程のミスで減点される心配がなく、選択肢の中から答えを選ぶ形になります。この形式に慣れておくことで、本番でも落ち着いて回答を選ぶことができるでしょう。
高卒認定試験の基本情報
・試験回数:年2回(8月と11月)
・解答方式:マークシート方式
・合格基準:100点満点中40〜50点程度(年度により変動あり)
独学で挑戦するメリットと続けやすさ
独学で高卒認定試験を目指す最大のメリットは、自分の体調や生活リズムに合わせて学習を進められる点にあります。不登校の経験がある方や、フリースクールに通っている方にとって、決まった時間に教室へ通うことが負担になる場合もあるでしょう。独学なら、調子が良い時に集中して進めることが可能です。
また、費用を最小限に抑えられるのも独学の強みです。予備校や通信講座を利用すると数万円から数十万円の費用がかかることがありますが、独学であれば参考書代と受験料だけで済みます。最近ではインターネット上に無料の解説動画も豊富にあるため、コストをかけずに質の高い学習を行うことができます。
自分の得意不得意に合わせて、時間の使い方を自由に調整できるのも独学ならではです。得意な科目はサッと終わらせ、苦手な科目にたっぷりと時間を割くといった柔軟なスケジュール管理ができます。このように、自分に最適化された学習環境を構築できるのが独学の魅力といえます。
科目免除の制度を賢く利用する
高卒認定試験には、過去の学習歴に応じて試験科目が免除される制度があります。例えば、高校を中退している場合、在籍期間中に修得した単位があれば、その科目の試験を受ける必要がなくなる可能性があります。これは独学で負担を減らすために非常に重要なポイントです。
免除されるかどうかを確認するには、以前通っていた高校から「単位修得証明書」を取り寄せる必要があります。自分がどの科目をパスできるのかを早めに把握しておくことで、勉強が必要な科目を絞り込むことができます。8科目すべてを受けるのと、数科目に集中するのとでは、精神的な余裕も大きく変わります。
また、英検(実用英語技能検定)や数検(実用数学技能検定)などの資格を持っている場合も、級に応じて科目が免除されることがあります。自分が持っている資格が対象になっていないか、文部科学省の公式サイトなどで事前にチェックしておきましょう。戦略的に科目数を減らすことが、効率的な合格への一歩です。
不登校・中退からでも独学で合格できる理由

「学校に通えていなかったから、学力に自信がない」という不安を抱える方は少なくありません。しかし、高卒認定試験の仕組みは、そうした方々が再スタートを切るために非常に適しています。ここでは、なぜ独学でも合格が可能なのか、その具体的な理由を掘り下げていきます。
全科目の基礎が詰まったマークシート方式
高卒認定試験はすべてマークシート方式で行われるため、解答を導き出すプロセスに自信がなくても、選択肢の中から正解を探し出すことができます。記述式の試験のように「何も書けなくて白紙で出す」という状況になりにくく、消去法などのテクニックも通用しやすいのが特徴です。
問題の構成も、基礎的な知識を問うものが大半を占めています。例えば、歴史であれば年号を完璧に暗記していなくても、時代の流れや出来事の前後関係が分かっていれば正解できる問題が多いです。細かい知識の詰め込みよりも、全体像を把握する勉強法が効果を発揮します。
また、マークシート形式は「なんとなく覚えている」状態でも得点につながる可能性があります。不登校期間があり勉強にブランクがあったとしても、過去問を解きながら「このパターンは以前見たことがある」とパターン認識を繰り返すことで、自然と正解率を高めていくことができるのです。
自分のペースで進められる学習環境の作り方
不登校を経験した方にとって、集団の中で学ぶことは心理的なハードルが高い場合があります。独学であれば、自宅のお気に入りの場所や、静かな図書館、落ち着けるカフェなど、自分が最もリラックスして集中できる場所を選んで学習に取り組むことができます。
学習の時間帯も自由です。朝型の人なら朝早くから始め、夜の方が集中できるなら夜間に進めても構いません。体調が優れない日は思い切って休み、元気な時に一気に進めるという「ムラ」があっても、最終的に試験日までに間に合えば問題ありません。この柔軟性が継続の鍵となります。
自分に合った参考書をじっくり選ぶことも大切です。イラストが多いもの、解説が丁寧なもの、問題数が多いものなど、世の中には多くの学習教材があります。他人に指定された教科書ではなく、自分が「これなら読める」と感じる一冊から始めることで、学習への抵抗感を減らすことができるでしょう。
勉強を始める前に、まずは机の周りを整理したり、好きな文房具を揃えたりすることから始めてみてください。小さなワクワク感が、独学を続ける原動力になります。
過去問を軸にした効率的な勉強法
高卒認定試験の独学において、最も効率的なのは過去問を徹底的に活用することです。この試験は出題形式が非常に安定しているため、過去問を5年分ほど解けば、どのような問題が出るかの傾向がほぼ把握できます。教科書を最初から最後まで読み込むより、まずは過去問を解くことが合格への近道です。
最初に過去問を解いたときは、全くわからなくても気にする必要はありません。まずは「どんな問題が出るのか」を知ることが目的です。わからなかった箇所を参考書で確認し、また数日後に同じ過去問を解く。これを繰り返すだけで、試験に必要な語彙力や思考法が自然と身についていきます。
文部科学省のウェブサイトでは、過去数回分の試験問題と解答が無料で公開されています。まずはこれをダウンロードして、1年分だけ眺めてみることから始めてみましょう。実際の試験と同じ形式に触れることで、漠然とした不安が「これなら対策できそう」という具体的な見通しに変わっていきます。
モチベーションを維持するための目標設定
独学で一番の課題となるのが、モチベーションの維持です。特に数ヶ月にわたる長期の学習では、途中でやる気が途切れてしまうこともあります。これを防ぐためには、「合格」という大きな目標だけでなく、達成しやすい小さな目標(スモールステップ)を設定することが有効です。
例えば、「今日は参考書を3ページ読む」「今週中に過去問を1年分終わらせる」といった、少し頑張れば達成できる目標を立てます。達成できたらカレンダーに印をつけたり、自分にご褒美をあげたりすることで、脳に成功体験を積み重ねていくことができます。この積み重ねが自信につながります。
また、「なぜ高卒認定を取りたいのか」という目的を再確認することも重要です。「あの大学に行ってみたい」「将来はこの資格を取りたい」といったポジティブな動機を紙に書いて、目に見える場所に貼っておくのもよいでしょう。目的が明確であれば、多少の困難があっても乗り越える力が湧いてきます。
科目別の特徴と独学で躓かないための対策

高卒認定試験は、最大で8〜9科目の合格が必要です。各科目にはそれぞれ特徴があり、独学で進める際のポイントも異なります。ここでは、主要な科目ごとにどのように取り組めばよいか、具体的な対策を解説します。効率よく学習を進め、全科目合格を目指しましょう。
英語・数学の基礎をどう固めるか
英語と数学は、基礎からの積み上げが特に重要な科目です。どちらも「一度つまずくとその先がわからなくなる」という性質があるため、わからないところがあれば中学レベルまで戻って復習するのが得策です。高卒認定の数学では、公式の使い方が分かっていれば解ける問題が多いため、まずは主要な公式を覚えることから始めましょう。
数学は、二次関数や三角比など、出題される分野がある程度決まっています。過去問を見て、頻出のパターンを繰り返し練習しましょう。計算ミスを減らすために、途中式を丁寧に書く癖をつけることも大切です。英語については、中学レベルの英単語と基本的な英文法をマスターすることが最優先事項となります。
英語の試験問題は、長文読解や会話文が中心ですが、使われている単語や文法は基本的なものばかりです。単語帳を一冊仕上げるだけで、読める文章が格段に増えます。発音やリスニングの試験はないため、まずは「読んで意味がわかる」状態を目指すことが、独学での合格率を高めるポイントです。
数学・英語の対策ポイント
・数学:公式を暗記し、過去問の頻出パターンを解けるようにする
・英語:中学レベルの基本単語と文法を完璧にする
・共通:わからない箇所は中学の内容まで戻って確認する
暗記が中心となる社会・理科の進め方
歴史(日本史・世界史)や地理、理科(科学人間生活、生物基礎など)は、暗記が学習の中心になります。これらの科目は、理解を伴った暗記を行うことで、記憶の定着がぐっと良くなります。単に用語を覚えるだけでなく、「なぜその出来事が起きたのか」「その現象にはどんな仕組みがあるのか」という背景を意識しましょう。
社会科目は、図説や地図帳を活用して視覚的に捉えるのが効果的です。歴史の流れを一本の線として理解するために、マンガで歴史を学ぶ本を活用するのも独学にはおすすめの方法です。物語として頭に入れることで、バラバラだった知識が繋がり、思い出しやすくなります。
理科については、「科学人間生活」が比較的取り組みやすく、おすすめです。私たちの身近な生活に関連した内容が多く、イメージが湧きやすいためです。理科の諸科目は専門用語が多く感じられますが、過去問で問われるポイントは限られています。重要なキーワードとその意味をセットで押さえていきましょう。
国語の読解力を養うためのポイント
国語は、現代文、古文、漢文の3つの分野から出題されます。現代文については、特別な知識よりも「文章を正確に読む力」が問われます。日頃から少し長めの文章を読み、筆者が何を言いたいのかを整理する習慣をつけましょう。過去問を解く際は、正解の根拠が文章のどこにあるかを確認する作業が不可欠です。
古文や漢文と聞くと難しく感じるかもしれませんが、高卒認定のレベルであれば、基本的な単語と文法を抑えるだけで十分合格点が狙えます。助動詞の意味や、よく使われる古語をいくつか覚えるだけで、文章の雰囲気が掴めるようになります。深入りしすぎず、得点しやすい基礎問題を取りこぼさない意識が大切です。
国語の対策は、毎日少しずつでも文章に触れることが効果的です。読書が苦手な場合は、新聞のコラムやネットの解説記事など、論理的な構成になっている文章を読むことから始めてみてください。文章の構造(序論・本論・結論)を意識できるようになると、解答の精度が自然に上がります。
苦手科目を「捨てない」で得点するコツ
どうしても苦手な科目がある場合、それを完全に諦めてしまうのではなく、「これだけはやる」という最低限の範囲を決めることが大切です。高卒認定は40〜50点で合格できる試験です。難しい問題を捨てても、基本的な問題だけを正解できれば合格ラインに届きます。
例えば、数学が苦手なら、計算問題だけは完璧にして文章題は後回しにする。歴史が苦手なら、自分の興味がある時代だけを重点的に覚える、といった戦略が有効です。全ての範囲を均等に勉強しようとすると挫折しやすいため、独学だからこそ「取れるところで確実に取る」という割り切りが必要です。
また、過去問を分析すると、毎回必ずと言っていいほど出題される定番の問題が見つかります。その部分だけでも解けるようにしておけば、0点を回避し、合格へ大きく近づくことができます。苦手意識がある科目こそ、まずは過去問の最初の方にある基礎問題から手をつけてみましょう。
独学を成功させるための具体的な学習スケジュール

独学で最も大切なのは、試験日までの時間をどう使うかという計画性です。行き当たりばったりの勉強では、試験直前になって焦ってしまうことになりかねません。ここでは、無理なく着実に実力をつけるためのスケジュールの立て方を紹介します。
試験日から逆算した3ヶ月〜半年の計画
学習を始める際は、まず試験日がいつかを確認し、そこから逆算してスケジュールを組みます。一般的に、独学で全科目をカバーするには、3ヶ月から半年程度の期間を見込んでおくと安心です。あまりに短期間だと詰め込みすぎて疲れてしまいますし、長すぎると中だるみしてしまいます。
最初の段階で、自分がどの科目の試験を受けるのか、免除される科目はどれかを確定させましょう。その上で、残りの科目を月ごとに割り振ります。例えば、最初の2ヶ月で英語と数学の基礎を固め、次の2ヶ月で社会と理科の暗記を進め、最後の1ヶ月で全科目の過去問演習を行う、といった具合です。
スケジュールを立てる際のコツは、予備日を作っておくことです。予定通りに進まない日があることを見越し、週に1日は「遅れを取り戻す日」や「完全に休む日」を設けてください。計画に余裕を持たせることで、不測の事態にも落ち着いて対応できるようになります。
最初の1ヶ月でやるべき基礎固め
勉強をスタートさせた最初の1ヶ月は、無理に難しい問題を解こうとせず、基礎を固めることに専念しましょう。まずは各科目の入門書や、中学・高校の基礎レベルの参考書を一通り読み、全体像を把握します。この時期は「勉強する習慣をつけること」自体が大きな目的となります。
数学なら基本的な計算、英語なら重要単語の暗記など、後の学習の土台となる部分を重点的に行います。いきなり過去問を解いて自信をなくすよりも、まずは「わかる!」という感覚を増やすことが大切です。不登校などで学習ブランクがある方は、この時期に「自分もできるんだ」という実感を持つことが、その後の加速につながります。
また、この1ヶ月で自分に合った学習スタイルを見極めてください。朝に暗記をするのがいいのか、夜にじっくり問題を解くのがいいのか、いろいろ試してみましょう。自分のリズムが掴めれば、2ヶ月目以降の学習効率が飛躍的にアップします。
最初の1ヶ月の目標設定例
・毎日30分は必ず机に向かう習慣を作る
・主要科目(英・数・国)の基礎参考書を1回読み終える
・英単語を毎日10個ずつ覚える
試験直前期の過去問演習と総仕上げ
試験の1ヶ月前からは、学習のメインを過去問演習に切り替えます。これまでに身につけた知識を、実際の試験形式でどう使うかを訓練する期間です。時間を計って解くことで、本番のペース配分を身につけることができます。間違えた問題は必ず解説を読み、なぜ間違えたのかを理解しましょう。
過去問は少なくとも直近3回分、できれば5回分を繰り返すのが理想的です。2回目以降は、間違えた問題だけを解き直すことで効率を上げられます。何度も間違える箇所は、自分の弱点です。その部分だけを参考書に戻って復習することで、合格の穴を塞いでいくことができます。
この時期は、新しい参考書には手を出さないのが鉄則です。これまで使ってきた参考書と過去問を信じて、知識の精度を高めることに集中してください。「これだけやったんだ」という自信が、本番での緊張を和らげる一番の薬になります。健康管理にも気を配り、試験当日にベストを尽くせる準備をしましょう。
忙しい日々でも勉強時間を捻出する工夫
フリースクールに通っていたり、アルバイトをしていたりすると、まとまった勉強時間を確保するのが難しい日もあるかもしれません。そんな時は「スキマ時間」を徹底的に活用しましょう。電車での移動時間や、待ち時間、寝る前の10分など、小さな時間の積み重ねが大きな力になります。
スマートフォンに英単語アプリを入れたり、暗記したい内容をスマホで写真に撮って見返したりするのも良い方法です。また、リビングやトイレなど、家のあちこちに暗記したい事項を書いた紙を貼っておく「ながら勉強」も意外と効果があります。生活の一部に勉強を取り込んでしまいましょう。
「今日は忙しくて1時間も勉強できない」と思っても、5分だけ、あるいは1問だけ解くようにしてみてください。ゼロにしないことが、学習習慣を維持する秘訣です。短時間でも集中して取り組むことで、脳は学習モードを維持しやすくなります。
独学が不安な時のサポートと次のステップ

独学で進めていると、どうしても一人では理解できない問題にぶつかったり、孤独を感じたりすることもあります。そんな時は、無理に一人で抱え込まず、外部のサポートを利用するのも賢い選択です。ここでは、独学を助けるツールや、合格後の未来についてお伝えします。
フリースクールや塾を併用する選択肢
もしあなたがフリースクールに通っているなら、スタッフや講師に高卒認定の勉強について相談してみるのも一つの方法です。フリースクールの中には、高卒認定試験の対策をサポートしてくれる場所も多くあります。独学を基本にしつつ、わからないところだけを教えてもらうという使い方ができます。
また、最近では「高卒認定試験専門のコース」を設けている個別指導塾も増えています。全科目を塾で受ける必要はありません。例えば「数学だけがどうしてもわからないから週に1回通う」といった、スポット的な利用も検討してみてください。プロの指導を受けることで、自分では気づけなかったコツを教えてもらえることがあります。
誰かと一緒に頑張っている感覚を持つことは、モチベーション維持にも役立ちます。オンライン上の勉強コミュニティやSNSで、同じ高卒認定を目指す仲間とつながるのも良い刺激になるでしょう。一人で戦っているわけではないと感じることが、心の支えになります。
オンライン教材や動画学習の活用法
現在は、YouTubeなどの動画プラットフォームで、高卒認定試験の対策動画が数多く公開されています。プロの講師がホワイトボードを使って解説している動画もあり、独学の強い味方になります。文字で読むだけでは理解しにくい数学の解き方や、英語の発音などは、動画で学ぶのが非常に効果的です。
また、定額制の学習アプリ(スタディサプリなど)を活用するのもおすすめです。基礎から丁寧に解説されており、スマホ一つでどこでも学習が進められます。自分のレベルに合わせて動画を選べるため、中学レベルから学び直したい場合にも適しています。
動画学習のコツは、「見るだけで満足しないこと」です。動画を見た後は、必ず自分で手を動かして問題を解いてみてください。インプット(動画を見る)とアウトプット(問題を解く)をセットにすることで、初めて知識が自分のものになります。
合格後の進路!大学進学や就職への道
高卒認定試験に合格することは、ゴールではなく新しいスタートラインです。合格証書があれば、大学や短期大学、専門学校の受験が可能になります。実際に、高卒認定を経て難関大学に合格し、夢を叶えている人はたくさんいます。この試験は、あなたの可能性を大きく広げるチケットになります。
就職においても、高卒認定は「高校卒業程度」の学力があると公的に認められるため、多くの企業の採用試験で高卒枠に応募できるようになります。また、公務員試験や一部の国家資格(保育士や介護福祉士など)への挑戦も可能になります。自分のやりたいことに向かって、自信を持って進んでいくことができます。
もし合格後に大学進学を考えているなら、高卒認定の勉強と並行して、志望校の情報を集めておきましょう。高卒認定の試験科目が、大学入試の基礎固めにもなっているため、合格する頃には大学受験への土台もしっかりと築けているはずです。一歩ずつ、理想の未来へ近づいていきましょう。
心の健康を第一に考える学習の進め方
不登校や中退などの経験がある場合、勉強することに対して「また失敗したらどうしよう」「続けられないかもしれない」と不安やプレッシャーを感じることがあるかもしれません。しかし、一番大切なのは、試験の合格よりもあなたの心の健康です。焦らず、自分のペースを尊重してください。
毎日10時間勉強するよりも、毎日30分笑顔でいられる学習ペースの方が、長期的には良い結果をもたらします。調子が悪い時は、思い切って本を閉じて、好きなことをしてリラックスしましょう。自分を責めないことが、独学を成功させるための隠れた極意です。
合格までに数年かけても全く問題ありません。高卒認定試験には「科目合格」という制度があり、一度合格した科目は次回の試験から免除されます。一回で全科目合格を目指すのではなく、「今回はこの2科目を確実に取る」という計画でも良いのです。あなたのペースで、一歩ずつ進んでいきましょう。
自分自身に「よく頑張っているね」と声をかけながら進めてください。自分を応援する気持ちが、何よりの力になります。
高卒認定試験の難易度と独学に関するまとめ
高卒認定試験は、決して手の届かない難しい試験ではありません。難易度は教科書の基礎レベルであり、合格ラインも40〜50点程度と、学び直しを考えている人にとって挑戦しやすい内容になっています。マークシート方式であることや、科目免除制度があることも、独学での挑戦を後押ししてくれます。
独学を成功させるコツは、過去問を軸にした効率的な勉強法と、自分の体調やリズムを大切にした柔軟なスケジュール管理にあります。無理に完璧を目指すのではなく、基礎を確実に固めることで、着実に合格へ近づくことができます。一人での学習が不安な時は、オンライン教材やフリースクールなどのサポートを賢く活用しましょう。
不登校や中退を経験していても、高卒認定試験はあなたの未来を切り拓く力強い武器になります。この試験に挑戦すること自体が、大きな前進です。合格の先には、大学進学や就職など、多様な選択肢が待っています。自分を信じて、まずは今日、一問の問題を解くことから始めてみませんか。


