通信制高校のリアルな評判とデメリット|後悔しないための学校選びと対策

通信制高校のリアルな評判とデメリット|後悔しないための学校選びと対策
通信制高校のリアルな評判とデメリット|後悔しないための学校選びと対策
勉強・進路

不登校を経験したり、今の学校生活に息苦しさを感じたりしているとき、通信制高校は新しい選択肢として非常に魅力的に映るものです。しかし、ネットで情報を探すと「やめておけ」といった声や、将来への不安を煽るような言葉が目に飛び込んできて、迷ってしまうこともあるのではないでしょうか。

この記事では、通信制高校のリアルな評判やデメリットについて、忖度なしに詳しくお伝えします。メリットばかりに目を向けるのではなく、あらかじめ課題を知っておくことで、入学後の「こんなはずじゃなかった」という後悔を防ぐことができます。あなたの未来を前向きに描くための参考にしてください。

通信制高校のリアルな評判と見落としがちなデメリット

通信制高校を検討する際、まず気になるのが世間からの見られ方や、実際に通っている生徒たちの本音ではないでしょうか。自由度が高い一方で、その自由さが裏目に出てしまうケースも少なくありません。

自己管理の難しさが卒業を遠ざける要因になる

通信制高校の最大のメリットは「自分のペースで学習できること」ですが、これは裏を返せば、「自分ですべてを管理しなければならない」という大きな負担でもあります。全日制高校のように毎日決まった時間に登校し、チャイムに合わせて授業を受ける強制力はありません。

自宅学習が中心となるコースでは、レポートの締め切り管理や試験対策を自分で行う必要があります。最初は意気込んで始めても、次第にスマホやゲームの誘惑に負けてしまい、学習が滞ってしまう生徒は少なくありません。結果として単位が取れず、卒業が延びてしまうのはよくある失敗パターンです。

特に不登校の経験がある場合、生活リズムを一人で整えるのは想像以上にハードルが高いものです。学習計画を立てるのが苦手な人や、誰かに背中を押されないと動けないタイプの人にとっては、通信制の自由さが最も大きなデメリットになり得ます。

友達ができにくく孤独感に苛まれることがある

学校生活といえば「友達との交流」を期待する人も多いですが、通信制高校では意識的に動かない限り、深い人間関係を築くのが難しい傾向にあります。スクーリング(面接指導)の日数が少ない学校やコースを選ぶと、クラスメイトと顔を合わせる機会は年に数回しかありません。

「一人のほうが気楽でいい」と考えて入学したものの、いざ始まってみると、SNSで全日制に通う同年代が文化祭や修学旅行を楽しんでいる姿を見て、疎外感や孤独を抱えてしまう生徒もいます。学校に行かなくて済む安心感が、いつの間にか「自分だけが社会から取り残されている」という不安に変わってしまうのです。

もちろん、最近では通学型のコースやサークル活動が盛んな学校も増えていますが、それでも全日制に比べれば接点は限定的です。人との関わりをどの程度持ちたいのかを自分の中で明確にしておかないと、精神的な健康を損なう原因にもなりかねません。

世間体や偏見による自信の喪失

多様な学び方が認められつつある現代でも、年配の世代や一部の人々の間には「通信制高校は全日制に行けなかった人が行く場所」という古い偏見が残っている場合があります。こうした周囲の心ない言葉や視線に触れることで、生徒本人が「自分は普通じゃないんだ」と自信を失ってしまうケースがあります。

親戚の集まりや近所の人との会話で、学校の名前を出すのをためらってしまうというリアルな悩みもよく耳にします。自分自身が通信制という道に納得していても、社会的な認知度が完全ではないという事実に直面したとき、心の傷が深まってしまうことがあるのです。

しかし、現在の通信制高校は多様な才能を伸ばす場所へと進化しています。大切なのは周囲の目ではなく、自分がそこで何を成し遂げたいかという意志ですが、多感な時期の生徒にとって、世間の評判を完全に無視するのは難しいのが現実といえるでしょう。

学習の質が低くなりやすく学力低下を招く

通信制高校の学習は、教科書の内容をまとめたレポート提出が基本です。このレポートの難易度は、多くの学校で「教科書を見れば誰でも解ける」レベルに設定されています。これは卒業しやすくするための配慮ですが、一方で、学力を伸ばしたい生徒にとっては物足りなすぎるという側面があります。

日々の授業がないため、わからない箇所をその場で質問することもできず、理解が不十分なままレポートを終わらせてしまうことが習慣化しがちです。これにより、気づかないうちに基礎学力が全日制の生徒と大きく離れてしまい、のちの進路選択で苦労することになります。

特に数学や英語などの積み重ねが必要な教科は、一度遅れをとると一人で取り返すのは至難の業です。学校側が手厚い学習サポートを用意していない場合、自分で塾に通うなどの対策を講じないと、学力面でのデメリットをカバーするのは難しいでしょう。

学力不足や孤独感?入学後に感じやすいギャップの正体

「学校に行かなくていいから楽だろう」と思って入学したものの、いざ始まってみると全日制とは別の苦労があることに気づきます。ここでは、入学後に直面しやすいギャップとその背景を解説します。

通信制高校には「私立」と「公立」がありますが、サポート体制の充実度は私立のほうが圧倒的に高い傾向にあります。公立は費用が安い分、学習指導や進路相談は自己責任となる部分が多いことを覚えておきましょう。

スクーリングが思っていたよりもハードに感じる

通信制高校には、卒業のために必ず出席しなければならない「スクーリング」があります。普段は自宅でリラックスして勉強していても、この期間だけは朝から夕方まで学校へ行き、授業を受けなければなりません。不登校だった生徒にとって、この「決められた日時に必ず行く」という行為が大きなプレッシャーになります。

特に年に1回、宿泊を伴う集中スクーリングを実施する学校の場合、慣れない環境で知らない生徒たちと数日間過ごすことになります。これが心理的なハードルとなり、スクーリングに行けずに単位を落としてしまうケースは少なくありません。自分の体力や精神的な耐性に合ったスクーリング形式かどうかを確認しておく必要があります。

先生との距離感が遠く放置されている感覚になる

全日制のように毎日顔を合わせる担任の先生がいないため、自分からアクションを起こさない限り、先生と話す機会はほとんどありません。困ったときに相談したくても、電話やメールでのやり取りが中心となり、「自分は見捨てられているのではないか」と感じてしまう生徒もいます。

特に大人数の生徒を抱える広域通信制高校では、先生一人あたりの担当生徒数が非常に多くなることがあります。きめ細やかなサポートを期待していた人にとって、この事務的な対応は冷たく感じられるかもしれません。メンタル面のケアを重視したい場合は、カウンセラーの有無や先生との接触頻度を事前にチェックすることが不可欠です。

自由な時間が多すぎて無気力に陥ってしまう

学校に行かない時間は、趣味やアルバイト、資格試験の勉強などに充てられるはずです。しかし、明確な目的がないまま自由な時間を手に入れてしまうと、何をしていいかわからず、一日中ダラダラと過ごしてしまいがちです。これが数ヶ月続くと、自己嫌悪に陥り、外出する意欲すら失ってしまうことがあります。

全日制であれば、嫌でも同級生との競争や行事があり、外部からの刺激があります。しかし、通信制は良くも悪くも「静か」です。この静かな環境の中で、自分の意欲を維持し続けるのは容易ではありません。自分を律する仕組みや、何かしらのコミュニティに属する工夫をしないと、せっかくの自由が「停滞」を招くことになります。

大学進学や就職への影響は?卒業後の進路に関する実態

通信制高校への進学を迷う最大の理由は「将来の選択肢が狭まるのではないか」という不安でしょう。進路の実態について、客観的なデータと現状を見ていきます。

文部科学省の調査によると、通信制高校卒業後の進路決定率は全日制に比べて低い傾向にあります。しかし、これは「学び直し」の段階にある生徒も多いためであり、意欲的なサポート校を利用している生徒の間では、難関大学への合格者も年々増えています。

大学進学を目指すなら独自の対策が必須

通信制高校の授業内容だけでは、一般入試で大学に合格するのは極めて困難です。大学入試で問われる応用力や記述力は、レポートの範囲を大きく超えているからです。そのため、進学を希望する生徒の多くは、学習塾に通うか、通信制高校と提携している「サポート校」で受験指導を受けています。

一方で、通信制高校の特性を活かした「総合型選抜(旧AO入試)」や「学校推薦型選抜」では、むしろ有利に働く場合もあります。自分の好きな活動に没頭する時間がたっぷりあるため、資格取得やボランティア、創作活動などの実績をアピールしやすいからです。戦略的に動けるかどうかで、進学の成否は大きく分かれます。

就職活動で不利になることは少ないが説明力は求められる

「通信制だと就職で差別される」というのは、今や過去の話になりつつあります。多くの企業は、最終学歴が「高校卒業」であれば、その形態までは問いません。それよりも、在学中に何をしていたか、なぜ通信制を選んだのかを前向きに説明できるかどうかが重視されます。

ただし、面接官の中には「毎日通う忍耐力があるか」を懸念する人がいるのも事実です。これを払拭するためには、アルバイトを継続した経験や、自分で計画を立てて資格を取った話など、自律して行動できることを証明するエピソードが必要です。何も語ることがない状態で就活に挑むと、全日制の生徒と比較された際に苦労する可能性があります。

専門学校や海外進学という多様な選択肢

通信制高校は、特定の分野を深く学びたい生徒にとって非常に相性の良い環境です。アニメ、ゲーム、美容、調理などの専門コースを設けている私立校が多く、高校卒業資格を取りながらプロのスキルを身につけることができます。そのまま系列の専門学校へ進学するケースも多く、キャリア形成がスムーズに進みます。

また、英語学習に特化した学校では、海外大学への進学をサポートしているところもあります。全日制の枠に縛られないため、早い段階から留学準備を進められるのは大きな強みです。大学進学だけがゴールではない現代において、通信制が持つ「柔軟なキャリアデザイン」という側面は、大きなメリットとして評価されています。

公立と私立で大きく変わる学費とサポート体制の仕組み

経済面での不安も、保護者の方にとっては切実な問題です。通信制高校の費用は、学校の種別やコースによって数百万円単位の差が出ることがあります。

項目 公立通信制高校 私立通信制高校
年間授業料(目安) 約1万〜3万円 約20万〜50万円
サポート体制 最低限(自己責任) 手厚い(担任・カウンセラー)
学習方法 レポート・スクーリング ネット・通学・専門コースなど
友達の作りやすさ 機会は非常に少ない イベントや行事が豊富

公立通信制高校の安さとその代償

公立の通信制高校は、年間数万円程度の学費で卒業を目指せる非常に経済的な選択肢です。経済的な事情で全日制を断念した生徒にとっては強い味方ですが、サポートは必要最小限であることを覚悟しなければなりません。先生からの積極的な声かけはなく、レポートが期限内に出なければ淡々と単位を失うことになります。

また、校舎が古かったり、スクーリングに来る生徒の層が非常に幅広かったり(社会人や年配の方も多い)するため、キラキラした高校生活を想像しているとギャップを感じるでしょう。「とにかく安く、高卒資格だけが欲しい」という強い意志と自立心がある人に向いている環境です。

私立通信制高校の充実したコースと就学支援金

私立の通信制高校は、IT、スポーツ、芸術など多彩なコースを用意しており、設備も整っています。学費は年間数十万円かかりますが、「高等学校等就学支援金」という国の制度を利用すれば、世帯年収に応じて授業料の大部分がカバーされることもあります。実質的な負担を大きく抑えられるため、必ず制度の詳細を確認してください。

私立の魅力は、何よりも「不登校支援」のノウハウが豊富な点です。メンタルケアに特化した先生が常駐していたり、オンラインで毎日コミュニケーションが取れたりと、挫折させない仕組みが整っています。今の自分に自信がない、あるいは一人で勉強する自信がない場合は、費用をかけてでも私立のサポートを受ける価値は十分にあります。

サポート校や追加費用の落とし穴

通信制高校と併せて検討されるのが「サポート校」です。これは学習面や生活面を補完する民間の塾のような存在ですが、通信制高校の学費とは別に、年間30万〜80万円程度の費用が発生します。これを合わせると、全日制の私立高校よりも高額になるケースがあるため注意が必要です。

また、学費以外にも「スクーリング会場への交通費・宿泊費」「教科書代」「施設利用費」などが別途請求される学校もあります。特に地方在住で都市部の学校に入学した場合、スクーリングのたびに多額の旅費がかかることもあります。パンフレットに記載されている基本料金だけでなく、卒業までにかかる総額をシミュレーションしておくことが大切です。

就学支援金は「授業料」に対してのみ支給されます。入学金や施設管理費、サポート校の費用は対象外となるため、家計の負担を考える際は「支給されない費用」がいくらあるかを明確にしておきましょう。

自分に合った環境を見つけるための失敗しない学校選び

ここまでデメリットを多く挙げてきましたが、これらはすべて「自分に合わない学校を選んだとき」に起こるものです。最適な学校を選ぶためのポイントを紹介します。

通学頻度と学習スタイルのマッチング

まず決めるべきは「どのくらい学校に行くか」です。全く家から出たくないならフルオンライン、少しずつ慣らしたいなら週1〜2回、友達を作りたいなら週5日通学といったように、自分のエネルギー状態に合わせて選ぶ必要があります。

不登校からの再スタートであれば、最初は通学日数を少なく設定し、状況に応じて増やせる「コース変更」が容易な学校を選ぶのが安心です。最初から無理をして週5日通学を選び、数週間で行けなくなって中退してしまうのが最も避けたい事態です。自分の「今の等身大の姿」で通える学校を探しましょう。

オープンキャンパスで「空気感」を肌で感じる

パンフレットやWebサイトの情報は、きれいに整えられています。実際の雰囲気を確認するには、足を運んでみるしかありません。オープンキャンパスや個別相談会では、在校生の表情、先生の言葉遣い、教室の清潔感などを細かくチェックしてください。

特に個別相談では、「不登校期間があるが、どうサポートしてくれるか」「レポートが遅れたときにどんなフォローがあるか」といった具体的な質問をぶつけてみましょう。親身になって答えてくれるか、それともマニュアル通りの回答かは、信頼関係を築けるかどうかの重要な指標になります。

卒業生の進路実績を詳細に確認する

「大学合格者多数」という宣伝文句があっても、それが一部の進学特化型コースの生徒だけの実績である場合があります。自分が入りたいコースから、実際にどのような進路に進んだ人が多いのかを確認してください。専門学校が多いのか、就職が多いのか、それともフリーターや進路未決定者が多いのかを把握しておくことは大切です。

また、卒業率も重要なデータです。通信制高校の中には、入学者は多いものの卒業までたどり着けない生徒が一定数いる学校もあります。卒業まで導くための具体的な仕組み(担任制、オンライン学習管理など)が機能しているかどうかを確認することで、入学後の挫折を防ぐことができます。

学校選びの際は、最低でも3校は比較検討することをおすすめします。比較することで、それぞれの学校の強みや欠点が相対的に見えてくるようになります。

まとめ:通信制高校の評判とデメリットを納得して選ぶために

まとめ
まとめ

通信制高校には、自己管理の難しさ、孤独感、学力低下への懸念など、いくつかのリアルなデメリットが存在します。しかし、これらは事前に対策を知り、自分に合った学校を選ぶことで、その多くを回避、あるいは克服することが可能です。

大切なのは、周囲の評判や「楽そう」というイメージだけで決めるのではなく、自分自身の今の状態と将来の目標に照らし合わせて、最適な環境を見極めることです。自由な時間を味方につけることができれば、通信制高校はあなたの可能性を大きく広げる場所になります。この記事で紹介したチェックポイントを参考に、後悔のない選択をしてください。

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